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試合前から、いつものリーグ戦とは違う緊張感が、球技場にただよう。2000年のXリーグをしめくくるトーナメント「ファイナル6」であり、勝てば決勝進出という大事な試合だからだろう。インパルスの対戦相手は、EAST地区のリーグ戦を1位の成績で終了した強豪、富士通フロンティアーズ。かなり厳しい相手であり、タフな試合になることが予想された。
第1Q。試合の出だしは、フロンティアーズが主導権をにぎった。フロンティアーズは、2度目の攻撃シリーズで、QB木之下が投げた30YD(ヤード)近いロングパスを、#18小島がナイスキャッチ! 一気にゴールまで2YDの地点に迫るビッグプレーを成功させたのだ。
ところが、ここでアクシデントがおきる。QB木之下がこのプレーの時に左膝を痛め、故障退場してしまうのである。しかたなく、WRの#81山村が急遽QBをすることに。それでもゴールまで2YDという有利さを生かし、#20森本がダイブしてタッチダウン! TFP(トライ・フォー・ポイント)のキックも成功し、フロンティアーズが7点を先取した。インパルスは、敵陣へと攻め込むものの、反則などでリズムがつくれず、このまま第1Qが終了する。
第2Q早々、インパルスはゴールまで27YDの地点でフィールドゴールのチャンスをつかむ。だが、#12太田がこれを失敗。一方、フロンティアーズは、QBが不慣れということなのか、攻撃が単調になってしまう。インパルスの守備陣、#47杉本や#2霊山にナイスタックルではね返され、センターラインを越えることも出来ない。そして、前半も残り2分。ゴールまで22YDの地点で攻撃権を得たインパルスは、QB高橋(公)からボールを受け取った#33粳田が、相手デイフェンスをかわして走り抜け、ゴール前3YDへ! さらにそこからの攻撃で#25安藤がゴールに走り込み、待望のタッチダウン! #12太田のTFPキックが決まり、前半終了間際に、7対7の同点に追いついたのである。
後半。負傷していたフロンティアーズのQB 木之下が戻ってきた。しばらくは、お互いの守備陣がふんばりをみせ、どちらもファーストダウンがとれない展開になる。
試合の流れを変えたのは、インパルスに出た2つのビッグプレーだった。まず、フロンティアーズのQB木之下が投げたパスを、インパルス#21上田がインターセプト!
ターンオーバーで攻撃権を獲得した。だがボールオンの地点は自陣12YDという押し込まれた位置である。ここでQB高橋(公)が#22下川へ思い切ったロングパスを投げる。下川はこれを見事にキャッチ! 富士通の守備陣をふりきり、そのままゴールまで、なんと93YDを走りきってタッチダウンしたのである!! キックも成功し14対7。流れは、一気にインパルスのものとなった。
第4Qになり、フロンティアーズも意地をかけて攻め込んでくる。ところが、不運にもQB木之下が再び膝をねじって痛め、退場してしまうのだ。これでは、効果的な攻撃が組み立てられない。ファーストダウンがとれず、インパルスに攻撃権が移る。インパルスは、#33粳田のランプレーなどで前進。さらに交代した新人QB高橋(幸)からボールを受けた#1小林が、右オープンをたくみに走って31YDのロングゲイン!チャンスをつかむと、最後は、もう一度ボールを持った#1小林が、味方ブロックに助けられながら、約15YDを走り抜けてタッチダウン! 決定的とも言える追加点をく
わえた。#12太田が、確実にキックを決め21対7。相手にアクシデントがあったとはいえ、強豪をおさえての決勝出場を決めたのである!
松下電工インパルスの決勝進出は3年ぶり7回目。12月18日(月)に東京ドームで行われる「東京スーパーボウル」では、すでに出場を決めているアサヒ飲料チャレンジャーズとの関西勢対決となった。リーグ戦で勝っているとはいえ、チャレンジャーズは強敵である。インパルスは、どんな戦いを見せてくれるのか。ぜひ、勝利して日本一になってもらいたい。
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